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最終回ネタバレ

空母いぶきの最終回ネタバレまとめ|最後の結末はどうなった?

空母いぶきはかわぐちかいじ作、恵谷治監修による日本の人気漫画。

「ビッグコミック(小学館)」にて、2014年24号〜2019年24号まで連載されました。

この記事では「空母いぶきの最終回ネタバレ」をご紹介しています。

「空母いぶきの最終回(第13巻)を無料で読む方法」も合わせてご紹介しています。

空母いぶき最終回までのあらすじ

20XY年4月。

突如として尖閣諸島に中国が進出を開始しました。

与那国島が占領され、自衛隊員にも死者がでる事態に対して、政府は史上初の「防衛出動」を決定。

ペガソス計画による日本初の空母「いぶき」を旗艦とした「第5護衛隊群」がその任に当たることになりました。

武力を主張する「いぶき」艦長の秋津に対して、もう一人の艦長候補だった新波副長はあくまでも専守防衛を主張するなど、当初は意見が対立します。

日中交渉が決裂し、尖閣奪還作戦が開始。

遂に第5護衛隊群と空母「広東」率いる中国の北海艦隊も戦闘に入りました。

潜水艦の戦い、洋上戦と舞台が目まぐるしく動き、孅20とF35による空中戦。

最後はF35による攻撃で「広東」のカタパルトデッキは破壊され、勝敗の趨勢が決するのでした。

秋津はガードチャンネルで「広東」の劉艦長にコールすると、孅20の残り全21機を石垣・与那国島の両空港に着陸することを提案。

そして、秋津は自ら「広東」への乗艦許可を求めるのでした。

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空母いぶき最終回のネタバレ

「広東」に甲板に残るF35の攻撃痕を凝視する秋津。

その様子を見守る劉。

秋津がこの戦いで確信したことがあります。

中国人民解放軍は人民ではなく、党を守ろうとしていたことです。

国民を守らない軍は脆いものです。

しかし、今回の強行着陸という屈辱を承認したのは劉でした。

最後に党ではなく搭乗員である国民を守ろうとしたことに、秋津は劉の現場判断を評価していました。

日中両国の戦争突入の道を回避したい思いは、秋津も同じだからです。

「広東」に保護されていたスパロウ隊に戦争終結の大戦果を教える秋津。

秋津の人格形成を語り出す劉。

それは1989年11月ベルリンの壁が崩壊した出来事です。

同じ年、劉自身は北京、天安門広場にいました。

壁の崩壊と共に東西冷戦が終了、世界が帝国主義時代へ突入したのです。

2人は少年時代に時代が動く現場を目撃していました。

時代を揺り動かすのは人間だと目の当たりにしていたのです。

帰国後の劉に過酷な状況が待っていることを秋津は承知しながらも、劉のカムバックを望まずにはいられません。

一方、東京は深夜にもかかわらず戦闘の終焉を見ようと、人々の群れは増加しつつあります。

侵攻した中国軍の白旗に沸き返る閣僚たち。

与那国・多良間の住民の解放も知り、都内のライブモニター前では歓声が上がります。

確かに大勝利ですが、政治に終わりはなく、ここからが始まりなのです。

記者会見に臨む垂水総理は、中国機の処遇に関する交渉の用意があることを発表。

この交渉は中国以外にも米ロも含む大国が相手のため、困難が予想されます。

それでも、この戦闘による死傷者と気持ちが共に在ることを、力強く国民に語るのでした。

「いぶき」では秋津の帰りを新波が甲板で待っていました。

この戦闘の徹底的な検証が日本の防衛を形作ると思う新波は、簡単に同調しない壁が必要だと考えを新たにします。

長い夜が明けて、新たな世界が始まるのでした。

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空母いぶき最終回の見どころ

追憶の1989年

まずは冒頭の秋津と劉の会話です。

敵空母に到着した秋津に対して、戦闘に敗れた劉が文句を言うのか、腹いせとばかりに銃撃でもするのかと心配しましたが、その行動は静かなものでした。

曰く、秋津を見ていたと、その人となりを観察していたのです。

それは激動の1989年です。

ベルリンの壁が崩壊して、中国では民主化運動がピークに達した天安門事件。

社会の教科書に掲載される出来事を、多感な思春期に経験した2人は、国は異なれど根っこは同じ、似た者同士だったのです。

結果オーライの感はありますが、これらの行動がシビリアンコントロールを逸脱したか否かは議論の余地が残されると思います。

とはいえ、劉と再会を望む秋津のセリフは、社交辞令ではなく、同じシンパシーを感じた仲間に対しする言葉だと解釈できるのではないでしょうか。

俺たちの戦いはこれからだ

帰投不可能になった孅20に対して、石垣、与那国島空港への着陸を許可した日本。

確かに領空侵犯でありますが、まずは戦闘終結に向けた垂水総理の決断に拍手。

また、早くも中国機の返還に関する交渉を用意するなど、官僚主義の日本らしからぬスピーディーな展開でした。

連載当初は何となく優柔不断の感があった総理でしたが、最終回では危機意識の高い、いわゆる「任せられる」 人物に成長した印象です。

戦闘による死傷者への責任は負うべきところはあるものの、大事なのは如何に終息させるか。

「戦争は始めるよりも終わらせる方が難しい」

堂々とした総理の記者会見に、頼もしさを感じずにはいられません。

連載終了後に行われたであろう、交渉結果が気になるところです。

傾向と対策〜そして続編へ〜

戦いを振り返る新波副長。

誰もがひと段落だと落ち着く中、早くも次に向けて徹底的な検証が必要だと、一人緊張を保つ姿勢は生真面目な性格を表しています。

夜明けは次の舞台への新たなスタートを匂わせるシーンとなりました。

新波は続編である「空母いぶき GREAT GAME」では、郡司令に昇進した秋津の後任として「いぶき」の艦長となりますが、「いぶき」二番艦の新艦長として作品から一旦退場。

再び南海でその任にあたります。

つまり、検証による結果、日本は対策として防衛力の強化を決めたのです。

「簡単に同調しない壁」という言葉に、連載初期は専守防衛が美徳とする新波の心情にも変化が生じたものと考えられます。

新たな日本の防衛を描写した、続編『空母いぶき GREAT GAME』、そして可能ならば新波のサイドストーリーにも期待したいところです。

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空母いぶき最終回を読んだ感想

国家の主義主張は異なるものの、最後は人が物事を動かすエネルギーになる。

そのことを実感していた秋津と劉。

実は同年代だったと判明。

この戦闘が早期に終結した理由は、2人が戦争回避という同じ考えを模索していたことが幸いしたようです。

物語は一応の幕は閉じましたが、国家は隣人を選ぶことができません。

現実の日本を取り巻く環境、特に日本海側は社会主義を掲げる赤い国だらけです。

中国によるフィリピン沖の軍機基地の建設化、激増する領空侵犯など、現実の問題をテーマに取り上げながら緊迫感ある展開。

本作が数年後の日本に起こり得る未来予想図ではなく、あくまでもマンガという“if”の物語で終わるよう、願わずにはいられませんでした。

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ミスティー

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