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最終回ネタバレ

銀の匙 Silver Spoon 最終回(最終巻)のネタバレ感想|最終回までのあらすじ・結末まとめ 

この記事では「銀の匙 Silver Spoon」の最終回(最終巻15)のネタバレ感想」をまとめています。

銀の匙 Silver Spoonは酪農青春グラフィティ漫画。

ついに八軒たちがエゾノーを卒業します。

一度は夢や希望を見失った少年がそれぞれの未来へと歩み出す…。

いつしか、自身の目標に向かってひた走るだけでなく、仲間の背中を押す存在になっていた。

汗と涙と土にまみれた物語がここに完結・・・!!

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銀の匙 Silver Spoon最終回(最終巻)までのあらすじ

銀の匙 Silver Spoon最終話(第131話)

銀の匙 Silver Spoon「最終回」 / 荒川弘 / 小学館

考えた末に、大蝦夷畜産大学への進学を決めた八軒。

父親に相談するも、あっさりと賛成されます。

父親の後押しも得て、彼女である御影になかなか連絡する間もない程、受験勉強に打ち込む日々。

と同時に残り少ない高校生活も満喫するのでした。

不慮の事故で足を骨折してしまった八軒だったが、なんとか大学受験当日を迎えます。

大学の入試発表より先に、卒業式の日が訪れました。

卒業式の中、大蝦夷農業高校での密度の濃い日々を思い返す八軒。

同級生も各自それぞれの道を歩み始めました。

卒業式に出席した八軒の父に勇気を出して御影が声を掛けます。

「約束、覚えてますか……」と。

約束とは、八軒が口先だけの人ではないと私が証明するということでした。

八軒のサポートのおかげで大学に無事合格した御影は、身をもって約束を果たしました。

だから息子である八軒の信じて欲しいと言います。

八軒の父はもう信じているとあっさり答えました。

そして、投資の話を具体的に伝えようと告げるのでした。

いよいよ大学の合格発表の日が訪れます。

なぜか豚の着ぐるみを着せられ、合格発表の場にいる八軒。

大川曰く、会社の宣伝になるからと言って着せられた模様です。

案の定、警備員に不審者として呼び止められてしまいます。

警備員に事情を説明しているうちに、合格発表があり、八軒は無事に合格していました。

その喜ぶ様子は、地元のテレビと新聞に掲載され、大川の思惑は大当たりしました。

そして、無事に大学の入学式を迎えます。

サークルの勧誘の勢いに圧倒されつつ、「八軒」の名前を聞いただけで、在校生の態度は一変します。

どうやら既に大学でも有名人のようです。

その夏、各自がそれぞれの道で頑張っていました。

大川も馬を事業に取り入れつつ、御影牧場とも良好な関係を築いていました。

ところが、彼女である御影は「八軒と今は連絡が付かないと」言います。

昨日から出張に行っているらしいのですが、場所が場所だけになかなか連絡が付かないとのこと。

いったい八軒は今どこにいるのでしょうか。

銀の匙 Silver Spoon最終回(最終巻)のネタバレ

銀の匙 Silver Spoon最終回(最終話)の1ページ目

無事に大蝦夷農業高校を卒業した、八軒勇吾は青い空と金色の大地が広がり、地平線がかすむ大地にひとり立っていました。

当然のようにスマホは通じません。

なんと八軒はロシアにいました。

道は1本しかなく、迷いようがないのですがとにかく道は長く何も周りにはありません。

歩きながら八軒は高校1年生の夏休みに御影農場から駒場農場への長い道のりを歩いたことを思い出します。

すると地平線の彼方から大きなトラクターが走ってきました。

乗っていたのは駒場。ロシアに八軒を呼び出した張本人です。

駒場は面白いビジネスの話、すなわち日本とロシアが協力して農業ビジネスをしないかと持ち掛けます。

駒場は高校で学んだことを活かし、しっかりと成果を出していました。

駒場は八軒に告げます、俺たちの積み上げてきたもの、あたりまえのことがちゃんと通じるのだと。

流ちょうなロシア語で現地の子どもたちと話す駒場の様子を見るとどうやらスポーツの話をしている様子。

駒場曰く、スポーツは世界共通語。

ロシアではあまりなじみのない野球に子どもだちは興味津々の様子です。

子どもたちが野球を楽しむ様子を見ながら二人が語ります。

駒場は極東には未開のものがたくさんある、船便で北海道とロシアを結んでビジネスをすれば双方得をできる商売ができるのではないかと目を輝かせています。

しかしそこは用心深い八軒らしく、失敗した場合のことを考えているよう。

駒場は誰かがやらなきゃ始まらない、北海道だって先祖が開拓に飛び込んできた地であると反論するのでした。

話の流れは結婚のことになります。

駒場はロシアでの基盤を築くためにもロシア人女性との結婚を考えているとのこと。

八軒に彼女である御影との結婚について問いかけるも、まだ学生だからともっともらしい理由を述べます。

資格をとって、自社で加工工場をたてて……結婚できるのはいつになるのかと考え込む八軒。

そこにロシア人の子どもたちが野球をやろうと誘ってきます。

と言っても甲子園を目指していた駒場に敵うはずはありません。

突如、駒場はビジネスの話を持ち掛けます。ロシアで豚を飼えと。

八軒と組んだら面白そうだと。

人の夢を否定しない人間になると決めた八軒は条件を出します。

次の打席で俺が打てたらこの話は無し、駒場を抑えることができたら前向きに検討すると。

そして駒場の剛速球が放たれるのでした。

数年後、大蝦夷農業高校の入学式。学生は起業する夢を語ります。

ある生徒がピザを請け負って大変な目にあったこと、校内で拾った犬の面倒をみたこと。

インターハイで馬術部史に残るワースト点を叩き出したことなどを話し始めます。

でも彼は在学中に起業をしました。彼は色々な種を播いていったのでした。

銀の匙 Silver Spoon最終回(最終巻)の見どころ

いきいきと将来の夢を話す駒場

甲子園を目指して部活で野球の練習に明け暮れていた駒場。

甲子園出場を果たした暁には、プロ野球選手として「裕福ではない亡き父の実家の牧場を立て直したい」という熱い夢を持っていました。

入学時から頭角を現し、1年生にして秋季大会にも出場。

将来を期待された野球選手でした。

しかし、実家の農場の経営は悪くなる一方。

ついには離農することになり、駒場も借金返済のために学校を退学することになってしまいます。

それは、プロ野球選手になる夢を諦めることを意味していました。

その姿はまるで抜け殻のよう。

自分の心の空虚さを埋めるようにバイトに明け暮れていましたが、八軒や母親の影響を受け、いつしか自分の牧場を持つという新しい夢を持ちます。

最終回では、そんな駒場と八軒がロシアで再会します。

かつての虚ろな駒場の面影はなく、生き生きとロシアで牧場を持つこと、ロシアと北海道を結んだ新しいビジネスを始めたいという次の夢について語ります。

駒場が新しい夢に向かって全力疾走する姿には励まされましたね。

八軒と駒場の野球対決

八軒と駒場の野球対決シーン

銀の匙 Silver Spoon「最終回」 / 荒川弘 / 小学館

ロシアで再会した八軒と駒場。

子どもたちに連れられ、ロシアに来てまで野球をやるはめになります。

駒場曰く、高一の時は、卒業後にこんな未来が待っているなんて思ってもみなかったとのこと。

それは八軒も同感のようで「勉強から逃げるために入学した学校を卒業する頃に豚を飼って起業しているなんて想像もつかなかった」と言っています。

そもそも駒場が八軒を日本から遠く離れたロシアにまで呼び寄せた理由は、もちろん久しぶりに再会するだけでも、ましてや野球をするためでもありません。

駒場の用件は、八軒にロシアで豚の放牧による飼育をさせることでした。

ロシアは肉の需要は大いにも関わらず、畜産をやっている者は少ないとのこと。

やるなら今だ、と続けます。

駒場は北海道とロシアを結びたい。採算がとれる保証はないけど、八軒と組んだら面白そうだと思ったから、彼を誘ったのでした。

いつか御影との結婚を考える八軒は即答はできずにいましたが、駒場の夢を否定することもしません。

そこで結論は野球で決めることになりました。

何とも二人らしい決め方です。

その勝負は明らかに八軒に分が悪いものでしたが、勝負はやってみないことにはわかりません。

物語は駒場が投げるところまでしか描かれていません。

勝負の結果は読者の判断に任されることになります。

私は二人で新しいビジネスを始めたと信じています。

エピローグで八軒の高校時代が語られるシーン

エピローグシーンの舞台は、八軒たちが卒業してから数年後の大蝦夷農業高校です。

ピザパーティーの準備中にある生徒が「高校を卒業したら自家トマトを使った料理店を起業したい、でも高卒で起業するなんて周りの大人からは無理だとか、もっと大人になれ」と苦言を呈されている悩みを打ち明けます。

その生徒が作ったトマトは本当に美味しいものでした。

生徒曰く、今年は特に理想通りに育ってくれたとのこと。

先生は高卒で不安になる気持ちもわかるし、周りが心配する気持ちもわかる。

「自分は起業のアドバイスもできないし…。」と何年か前なら話していたと続けます。

そして、かつての教え子である八軒の話を話し始めました。

彼は入学するなり場内で遭難するわ、女子に誘われて入った馬術部を嫌々続けるも辞める勇気もないわ、バイト先で牛乳をぶちまけてへこむわ…。

と数々の八軒の失敗談ばかりを話します。

でも、この生徒は無事に卒業するだけでなく、在学中に起業までしたことや、今にまで続くピザパーティーを開くきっかけをつくったことを告げます。

母校に色んな種を播いていった男として、八軒の武勇伝は語り継がれていくのでした。

失敗も多い高校生活でしたが、八軒の播いた種は確実に目を出し実を結ぼうとしていました。

銀の匙 Silver Spoon 最終回を読んだ人の声

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銀の匙 Silver Spoon最終回(最終巻)の感想

銀の匙 Silver Spoon第15巻の表紙

みんな揃ってピザを食べながら大団円、を想像していたたけにまさかロシアで最終回を迎えるとは思いませんでした。

最終回の登場人物は「八軒」と「駒場」のほぼ二人だったというのも衝撃的です。

一時は肩の故障や実家の牧場の件などで、人生を半ば投げ出すかのように落ち込んでいた駒場ですが、新天地で未来を描いて活躍していてとても嬉しかったですね。

八軒は良くも悪くも、最後まで「八軒らしいなぁ」と思いました。

「巻き込まれ体質」はなかなか変わらないものなんですね。

でも、今までのように流れに流されて仕方なく動くのではなく「自分の頭で考えた上で動く」という所に3年間の成長を感じました。

駒場と八軒の対決の行方は明確には描かれていませんが、きっと八軒は駒場と組んで、ロシアと北海道を結ぶ新しい事業を始めることになるのでしょう。

エピローグで語られているように、八軒は農業を志して、大蝦夷農業高校に入学してきた生徒ではありません。

受験戦争から逃げるために入学してきました。

でも、いろいろな事件に巻き込まれたり、自らプロジェクトを立ち上げたり、ついには学生のうちに起業するなど多くの種を播いていきました。

コンプレックスの塊だった八軒でしたが、卒業するときには立派な芽を出しています。

本気で応援したくなる、一緒に青春を過ごしたくなる主人公のひとりです。

できたらロシア編など、続編も読んでみたいと思いました。

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ミスティー

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