アイアムアヒーローがいよいよ最終回を迎えました。
東京・池袋に戻ってきた鈴木英雄は果たしてヒーローになれるのか?!
壮大なフィナーレが今ここに集結!
この記事では「アイアムアヒーローの最終回ネタバレ」をご紹介しています。
記事の後半では、アイアムアヒーローの最終回(第22巻)を「無料で読む方法」もご紹介しています!
目次
アイアムアヒーロー最終回までのあらすじ
「鈴木英雄」は、漫画家のアシスタントとしての暮らしに強い劣等感を抱く35歳。
彼の周りで人が人に噛みつく奇怪な事件が起こる。
噛まれた者は「ZQN」と呼ばれるゾンビと化してしまうのだった。
ライフルを手に逃げ回る英雄。
逃走の最中、「半感染」の少女「比呂美」と出会い行動をともにする。
やがてZQNたちは合体し、巨大な集合体となった。
集合体に取り込まれた比呂美を救うべく池袋に向かう英雄。
だが彼も巨大ZQNに飲み込まれてしまう……
一方別の場所では「中田コロリ」一派がヘリでの脱出を試みていた。
しかし彼らにヘリを狙う別の集団が迫る。
そんな中、英雄は集合体の内部で意識だけ残っていた比呂美のおかげで生還。
しかし、直後に勘違いでコロリたちを狙撃してしまう。
それでもコロリ隊は東京を脱出し伊豆への移住に成功。
その後、ZQNたちはなぜか動きを止め、残された英雄は孤独なサバイバル生活を行うこととなった。
多くの謎が残されたまま物語はラストに差し掛かる。
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アイアムアヒーロー最終回のネタバレ
荒廃し草木が生い茂る都内。
生き残った英雄は、1人ブツブツと言いながら街に残された車のタイヤから鉛を集めていた。
そして、集めた鉛を説明口調で容器に入れ、熱して溶かし、そのまま型に入れる。
「一度深呼吸して…型から鉛をはずして…水に入れてしっかり冷やします」
独り言を続けつつ、手際よく作業する英雄。
「はい、弾頭のできあがり!」
と、少し歯を見せながら、できあがった銃の弾頭を指で摘まんで見せる。
その後、火薬や雷管を詰め、プレスして円柱状のスラッグ弾が完成。
ガッツポーズを見せた英雄は、早速試し打ちをする。
「精度はまあ…ともかく成功だ」
それから数日、車内で缶詰を食べ、死んだ元カノや比呂美らを想像し自慰に耽り、なにもしない日々が続いていく。
「なんで?準備ができた途端に鹿が来なくなった…」
銃で鹿を狩ろうとしていた英雄は苛立ちはじめる。
「最近さ…朝起きていつも思うんだ…」
「この世界はさ…夢オチで…目が覚めたらいつも通り…」
「仕事場に行ってアシスタントして…三谷さんにグチグチ言われ家に帰ったら酔っぱらいのてっこの介抱して…」
酒を飲みながら呟く英雄。
「あんまり戻りたいと思わない俺の人生ってなんだったんだろうな」
場面が変わり朝。
英雄はついに鹿を仕留めることに成功した。
今度は銃弾の時とは違い、戸惑いながら鹿を解体していく。
だが、殺した鹿が身籠っていたことを知り泣きだす英雄。
被っていたキャップを脱いだ彼の頭髪はずいぶんと後退していた。
「それでもだ…かかってこいよ…俺の人生…」
月日は流れ、雪が降り積もる街中。
そこには、精悍な顔つきでライフルを携える彼の姿があった。
謎は謎のまま、エンドロールが流れる。
『アイアムアヒーロー』完
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アイアムアヒーロー最終回の見どころ
その1.最後までZQN化しなかった英雄
英雄は最後までZQN化しませんでした。
彼には、
- 感染した「てっこ」に噛まれる
- 半感染の比呂美との濃い接触
- 巨大ZQNに飲み込まれる
など、ZQNの体液に触れる機会が多くあったにもかかわらずです。
彼がZQN化しない理由については、最終回より前にこう述べられていました。
「心を閉ざしている人は感染しづらい」
「アイアムアヒーロー」が他のゾンビものと違うのは、感染の基準が免疫ではなく"精神的なもの"であるという点です。
つまり、半感染にすらならない英雄は、作中の誰よりも心を閉ざしていたということになります。
たしかに彼は、恋人だったてっこ。
逃走中に恋仲になった女性たちに対しても、ほぼ性欲に近い感情しか抱いていないようでした。
結局のところ、なにが起ころうとも英雄は、最初から最後まで自分の世界で孤独に生きていたと言えるでしょう。
その2.伏線を回収しなかった理由
本作は伏線をあまり回収せずに終わっています。
しかも、巨大ZQNは比呂美を取り込んだまま停止し、その後どうなったのかは不明。
最終回でも、英雄のサバイバル生活を淡々と描いたのみです。
この展開には、同作を「ゾンビもの」として読んでいた多くの読者が不満の声をあげています。
ですが、これをあくまで「花沢健吾作品」として考えた場合、納得の終わり方と言えるでしょう。
花沢作品に共通するテーマは以下の2つです。
- 弱者の奮闘
- リアリティ
英雄はさまざまな困難に対し奮闘しました。
しかし、それはあくまで落ちこぼれなりのあがきに過ぎません。
ZQNの女王である比呂美に恋を教えたのは、彼の唯一にして最大の功績ですが、同時に弱者の限界でもあります。
強大な流れに対して彼ができることなどほとんどありませんでした。
弱者である英雄の目線では、伏線の回収など不可能なのです。
その3.最終回で人生の主役(ヒーロー)になれた英雄
アイアムアヒーローは、もっとも重要な伏線の回収に成功しています。
それは1巻でのこのセリフ。
「俺はヒーローじゃなくていいんだ。せめて自分の人生ぐらい主役になりたいんだよ」
英雄は大好きな漫画で成功することができませんでした。
同僚や編集者からは見下され、恋人のてっこでさえ元カレである「中田コロリ」の才能に惚れている始末。
劣等感を抱いていた日々について最終回で「あんまり戻りたいと思わない俺の人生ってなんだったんだろうな」と零します。
そんな彼がラストシーンでは、これまでにないほど凛々しい顔つきになっています。
「かかってこいよ…俺の人生…」
雪の中、ライフルを携えそう呟く彼の姿はまさに主役そのものです。
誰からも干渉されず、誰とも比べられることもない孤独な世界。
そんな世界だからこそ、英雄は自分にとってのヒーローになることができたのです。
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アイアムアヒーロー最終回を読んだ人の声(ネタバレあり)
#アイアムアヒーロー 最終回をよんだが感想は 「え?これで終わり?」だった。ヒロミちゃんを救う話はどこにいったのだろうか?というかこのあと世界はどうなるの?いろいろ未解決で残念です。
— イバ ヒロカズ (@kazuhiroiba) February 27, 2017
ん〜〜今アイアムアヒーローの感想とか読んだんだけど逆にリアルな終わりって考えると確かに良い最終回だな〜〜ってなった(手のひらクルクルです)
— スミス💫 (@qb_yyamo) February 24, 2020
アイアムアヒーロー 最終回 感想
これ絶対叩かれるなって思った
初期のパニック展開は好きだけどさ…— 月3回休日出勤マン (@sakurairo1129) February 28, 2017
アイアムアヒーローの最終回読んだ。感想はうーんって感じ。単純にZQNの正体とか原因が知りたいとは思うけど、あえてそこに触れずに終わったんだろうな。
— †英雄伝モモタロウ† (@nonz3rd) March 1, 2017
集合体とか言い出した段階でまともな終わり方にはならないだろうなとおもってたけど想定とびこえて完全放棄な感じの最終回で良いも悪いもまったく感想が生まれてこない最後になったなアイアムアヒーロー。
— 超ロボ(誤字脱字マイスター) (@chourobo) April 1, 2017
アイアムアヒーローの最終回は最初は投げっぱなしすぎると戸惑ったんだけど、英雄は孤独なまま・恐らくはこれから先も、などという感想を読んでからは悲しくなってきた。
— あずさ (@azusa830) February 27, 2017
アイアムアヒーロー大昔買ってたけど途中でやめちゃったんだけど
いま最終回ネタバレ感想で簡単にみたら すごい酷評されとるけど私はいいと思う!ルサンチマンの頃から変わってないんやな〜て感じ!ゾンビとかそういうの全部ぶん投げて 人の狭いとこで終わるの嫌いじゃない— チヨミ🍣 (@chiyomurami) August 25, 2017
アイアムアヒーロー最終回のネタバレ感想|まとめ
ネット上では不満の声が多いアイアムアヒーローの最終回。
確かに本作をゾンビものとして見た場合、期待外れ感が否めません。
結局、ZQNの発生原因、その他の謎はわからずじまいで完結しました。
しかし、花沢健吾作品のファンとしてはむしろ大満足です。
同作者の作品は"皮肉"に満ちており、努力したからといって、救われるわけではない現実が色濃く描かれています。
ただその中で、主人公はその人なりの幸福を見つけ、そこに落ち着くのです。
「アイアムアヒーロー」は、まさにそんな花沢ワールドの集大成だと言えるでしょう。
英雄はヒーローにならずとも、孤独なサバイバル生活のなかに生きがいを見いだしました。
誰にも干渉されず、他人と比較されることのない環境だからこそ、落ちこぼれの彼にとっての幸せなのでしょう。
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