この記事では「ヨルムンガンドの最終回ネタバレ」についてご紹介しています。
ヨルムンガンドは、月刊サンデージェネックスで連載された高橋慶太郎の人気漫画。
2006年5月号〜2012年2月号まで連載されました。
鉄と火薬でできた日々を描くガンアクション漫画がついに完結!
ヨルムンガンドの最終回(結末)が気になる方はぜひご覧ください。
目次
ヨルムンガンド最終回までのあらすじ
戦乱の国で親を失った少年兵ヨナが出会ったのは、彼が憎む武器を売る商人のココ・ヘクマティアル。
ヨナはココに連れられて、ひと癖もふた癖もある仲間とともに、彼女を守る傭兵として世界を巡る。
HCLI社のヨーロッパ・アフリカ兵器運搬部門に属するココは、彼女の私兵達に守られながら、世界中の紛争地域で武器を売りさばく。
東欧や中東にアフリカとさまざまな地域で商売と戦闘を繰り返す中で、ココが密かに進める計画『ヨルムンガンド』。
人工衛星と量子コンピューターで全ての無線通信に介入し情報を支配する力。
それは、世界から空を奪い、戦争を無くすための計画だった。
計画達成に向けてアメリカ合衆国監視下の要人をココとその仲間達が誘拐するに至り、アメリカが誇るNavySEALsの極秘部隊「ナインナイン」との対決となる。
容赦なく銃弾が降り注ぎ絶体絶命の中でココが動かした『ヨルムンガンド』の力により、最強の極秘部隊の排除に成功する。
ココはヨルムンガンドの力を確信すると、仲間達に計画の概要を説明する。
理解や納得する大人達の中で、唯一ヨナだけは初動で数十万人が死ぬ事実に嫌悪し彼女から離れる。
ココの兄「キャスパー」に拾われたヨナは、彼に付き従い、ふたたび武器商人と旅をする。
それから二年、ココの依頼でキャスパーの部下として彼女を警護するヨナは、ヨルムンガンド計画の最後の作戦、量子コンピュータを搭載した人工衛星の発射を見届ける。
作戦の帰り道、ココはキャスパーに別れを告げる。
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ヨルムンガンド最終回のネタバレ
ヨナの辞職願いをあっさり受け入れるキャスパー。
彼はヨナを対等な存在だと言い、条件を付けながらも選別を与えて車から下ろす。
走り去る車を見送ったヨナは、首にぶら下がった小銃に気が付く。
キャスパーはヨナが武器の味を知っているため、捨てられないと予言する。
事実、ヨナは小銃は放り捨てたものの拳銃は捨てる事ができず叫んでしまう。
「なんとかしてくれよ!!!ココ!!」
その声が聞こえたかのように、天を仰いでココは了承する。
「いいよ、ヨナ。」
今までココと関わり、そして生き残った面々が登場する。
風を感じ、天を見上げ、何かを感じ取りながら。
数日後、西アジア某国でヨナは途方に暮れていた。
二日も食事も取れず、言葉も通じない場所で座り込むヨナ。
突然、頭上から陽気な声が聞こえる。
元仲間で狙撃手のルツが、それまでと変らぬ陽気な声で、ヨナを引っ張り飲食店に連れていく。
テラスにいたのはかつての仲間達。
「いじられ役は飽きた」とヨナの帰還を望むルツ。
家族のようにヨナの食事の心配と、居ない時の味気なさを語るウゴ。
教育係として語学の有難さを語るワイリ。
ヨナの意志を尊重しながらも、彼の帰還を望むトージョー。
「割り切っている」と言いながらも、張り合いが無かったと告げるマオ。
「解雇したつもりは無い」と言う隊長のレーム。
最初からヨナの離脱を認めておらず、4日ぶりだと言ってサンドイッチを勧めるバルメ。
そしてトイレから戻ってきたぐらいの軽さでコーラーを渡すココ。
彼らがいる理由を説明したココは、ヨルムンガンドの完成をヨナに話す。
後は起動するのみで、アゼルバイジャンの石油資源を狙う侵略軍を止めてみせると大見得を切る。
そして問う「私と世界 頭イカレてるのはどっちだ!!?」。
ヨナはココに世界に平和が来るのかとの問い、彼女は「知るか」と返す。
それでいて人類は空が塞がれた事に恥を感じて戦争を止めると言い切るココは根拠を「元・武器商人の勘だ」と告げる。
ヨナは「世界もココも両方狂っている」と言いながら、彼女に付いていくと宣言する。
仲間全員の同意を得たココは、ヨルムンガンドを起動するため端末を高々と掲げる。
「発動」
ココの宣言と共にボタンは押され、この物語は終末を迎える。
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ヨルムンガンド最終回のみどころ3つ
ココとヨナの再開
一つ前の第69話で最後のピースである量子コンピュータ搭載の人工衛星が打ち上げられ、ヨルムンガンドは完成します。
後は起動するだけの状態で、ココはヨナを待ちます。
出会って、旅して、別れて、また出会う二人。
再会後、ヨナがココを受け入れることで、二人の関係は元通り。
全てを手に入れたココは、笑みを浮かべてボタンを押します。
あっさりと。
ボタン一つで大量虐殺が確定するプレッシャーは、ココにはありませんでした。
その理由の一つに、皆が女神と崇める彼女は「夢見る少女のまま成長したからだ」と考えます。
そして、戦場しか知らずに大人になったヨナもまた、世界の悲劇だけを知った大きな子供です。
子供二人の決断を周囲の大人は止めることなく、逆に新世界に思いをはせてしまうのです。
読者もまた、この物語では狂った大人が大勢登場したおかげで、ヨナのもしくはココの心情と重ねてしまいます。
狂った世界を正すために大量虐殺を肯定するしかないと。
初めて最終回を読んだ私も作者が仕掛けた罠は見破れず、消極的にボタンを押すことを支持しましたから。
ヨルムンガンド起動後の世界について
では、本当に何が起こるか考えてみます。
2011年当時の世界の航空旅客数は年間27億人。
一日あたり740万人。
ある一瞬で空にいる航空機の民間航空機は、1万機以上で軍用機は不明。
想定人数は約70万人。
乗組員と乗客とは別に、航空機が居住地に墜落すれば当然犠牲は増えます。
ヨルムンガンド起動時に発生する70万人の犠牲は少なく見積もっての数です。
実際の被害者は桁一つ上でしょう。
また航空機は輸送目的だけでなく、農業や救急医療や災害対応でも欠かせません。
通常の無線通信や電波探知も使えなくなれば、間接的な被害も次々と生まれます。
これで被害者はもう一桁増えます。
さらに航空産業や関連産業が衰退するので、世界に失業者が溢れかえり混乱が増すでしょう。
ココの兄であるキャスパーの「航空兵器がダメなら海戦兵器を売ろう。船がダメなら戦車を売るよ。」は武器商人の視点ですが、人類が空を支配していない20世紀初頭に戻ることを示唆する発言です。
あらゆる活動が遅滞した状況で人類は恥じ入ることなく、70億人が1900年当時の16億人に戻るまで地上や海で戦争を続けると私は想像しす。
最終的には、億単位の被害者が出るのではないでしょうか。
ヨルムンガンドの結末について
結局ヨルムンガンド計画の成否が判らないため、結末はハッピーエンドかバッドエンドか判りません。
大量虐殺はバッドですが、それにより訪れる平和はハッピーです。
でも戦争が続けばバッドエンド。
平和を得るために空を閉じるだけでなく、絶え間なく戦争の火を消していく必要があるのではないでしょうか。
そもそもヨルムンガンドは、その能力から考えると空にいる航空機を全て緊急着陸させることができたのではと思います。
全ての航空機へ偽の通信を送ることなど量子コンピュータなら造作もないでしょう。
だから私はこう思うのです。
本当はココは悲劇に至る可能性を解決していたのではないかと。
最終話で名前だけ登場した新ソ連軍の侵略軍を、彼女は止めてみせると言いました。
殲滅するでも叩くでも全滅させるでもなくです。
ココの平和実現の方法は、常に攻性ではあります。
同時に彼女には敵でない者に対する優しさがあり、それがヨルムンガンドに込められているはずだと私は思っています。
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ヨルムンガンド最終回を読んだ人の声
ヨルムンガンド最終回面白かった…70万人の犠牲についてヨナの中でどう決着が付いたのかは謎だけど。キャスパーの考え方は格好よ過ぎるし、チェキータさんの可愛い所も見れたし個人的には神回。後の話は漫画版で補完って感じか。早く読みたい(^^)
— シキ@社畜2年目 (@arcueidshiki) December 27, 2012
ずっと見たかったギャングスタ今さら見終わったんだけどめっちゃいい!好きこれ!なのにあの最終回...2期もないだろうしもう漫画で見るからいいけども、ヨルムンガンド以来のわくわくが...ほんとこういうタイプのアニメもっと作ってほしいよ
— ミィ __718 (@koino_mi) November 28, 2015
しかしヨルムンガンドはアニメも原作も本当に考えさせられる内容だね
武器商人が世界平和のために武器を売る
漫画の最終回は良い終わり方だった
続きが凄く気になるけど— 猫リセット (@nekorisetto) July 13, 2014
ヨルムンガンド最終巻読了。連載開始時から読んできたけど、面白かった。漫画やドラマ、アニメの最終回ってのは、本当に終わりって感じがして寂しい(;´д⊂)まあ、中には最終回で劇場に続く!とか、あるけどね…あのガッカリ感は結構スゴい。…悔しいけど見に行くよ!
— 鮭TARO (@2525sake) April 19, 2012
ヨルムンガンドやっぱ面白いわー。漫画に忠実でいい感じだわ。来週最終回なので滅亡はそれまで待ってください。あ、とりあえず忘年会と来年のスキーシーズンが終わるまで、あ、春にミクのネンドロイドでるんでそれまで滅ぼry
— OKe (@wowoki) December 21, 2012
ヨルムンガンドの最終回がジャンプの打ち切り漫画みたいでちょっとがっかりしたよ
— えーし (@Lchiki1057) September 25, 2014
う~ヨルムンガンド最終巻を読み終わってしまった…(;_;)漫画が最終回を迎えるのはいつだってせつない…(;_;)ココさん大好きだよおかっこいいよお…新しい世界中見たかったですぐすんぐすん…(;_;)アニメの方はどんな感じになってんだろうなーってかどの辺までの話をするのかなー
— いちょ (@icchooooo) April 25, 2012
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ヨルムンガンド最終回ネタバレ|まとめ
この記事では「ヨルムンガンド最終回ネタバレ」をご紹介してきました。
ココは計画を進めながら、ヨナの帰還を待ってました。
世界を巡り悪化する情勢を知ったヨナ。名を叫ぶと、ココは聞こえたかのように反応しました。
このシーンで二人の魂の結びつきを感じましたね。
再会した二人は別れた時よりも大人になっていて、ヨナは変らぬココを認め、ココは満足げにヨナを受け入れました。
二人の主人公の思いが一つになったとても良い最終回でしたね。
この後、二人が恋人になるか姉弟でいるのか、上司部下を変えないのかは判りません。
もしかしたら、ヨルムンガンド破壊のため、ココを狙う国家機関や武装組織との戦いの中で死ぬかもしれないでしょう。
いずれにしても、世界を手に入れることは、すなわち世界の視線・憎悪を一身に浴びることになります。
元武器商人と元少年兵の物語は、こうして尋常ではない終わり方をしました。
ヨルムンガンドらしい終わり方だったと思います。
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