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最終回ネタバレ

火ノ丸相撲の最終回ネタバレ感想まとめ|最終巻(28巻)を無料で読む方法

火ノ丸相撲(ひのまるずもう)は、川田の初連載作品となる日本の相撲漫画。

「週刊少年ジャンプ」にて、2014年26号〜2019年34号まで連載されました。

この記事では「火ノ丸相撲の最終回のネタバレ」をご紹介しています。

「火ノ丸相撲の最後の結末が気になる!」

という方はぜひ本記事をお読みください。

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火ノ丸相撲「最終回」までのあらすじ

火ノ丸相撲第1番 / 川田 / 集英社

小学生相撲で部類の強さを誇った、主人公:潮 火ノ丸(うしお ひのまる)。

国宝「鬼丸国綱」と将来の横綱を期待されますが、成長期に背が伸びず小兵の存在となり、このまま埋もれてしまうかと思われました。

それでも火ノ丸の闘志は衰えることはありません。

ダチ高に進学して弱小相撲部に入部すると、仲間と共に激闘を勝ち抜きインターハイ千葉県代表となります。

全国大会では個人戦を敗退するも、団体戦は涙の全国優勝を飾ったダチ高。

その後の火ノ丸は全日本で好成績を収めると、特例の「三段目付出」資格を獲得。

体格のハンデを覆して念願の角界入りを果たします。

しかし勝負の世界は甘くありません。

ケガに悩み結果が残せない火ノ丸は、必勝を期して運命の九月場所に臨みます。

横綱:刃皇と戦い圧倒的な敗北をした火ノ丸は、心身ともにダメージを負いながらも、レイナの必死な献身もあり、その後は挽回して白星を重ねていきます。

かつてのライバルたちを倒した火ノ丸は、千秋楽に刃皇との優勝決定戦に挑むのでした。

火ノ丸相撲「最終回」のネタバレ

火ノ丸相撲第250番

火ノ丸相撲第250番 / 川田 / 集英社

結びの一番はクライマックスです。

疲れの見えた刃皇の一瞬のスキを見逃さず、一気に攻め続ける火ノ丸。

しかしながら、火ノ丸の表情は穏やかでした。

潮火ノ丸の相は、“今の自分を作ってくれた全てにありがとう”と感謝の型です。

声援を送るレイナ。

刃皇の懐で廻しを取りつつ、背負い投げのような体制に入る火ノ丸。

「百千 夜叉墜(やしゃおとし)」です。

百千 夜叉墜(やしゃおとし)

火ノ丸相撲第250番 / 川田 / 集英社

姿勢を崩されまいと右足で踏ん張る刃皇でしたが、火ノ丸の足が払います。

夜叉墜とは三点同時攻撃の技だったのです。

両手と口で三本の刀を持つような鬼丸相撲。

“かーちゃん、小さく生んでくれてありがとう”

火ノ丸の最後の結末

火ノ丸相撲第250番 / 川田 / 集英社

最後は母への感謝でした。

巨漢ひしめく大相撲で横綱を目指す火ノ丸の体は、あまりにも小さいですが気高くもあります。

その小兵が大柄の刃皇が豪快に投げました。

一瞬の静寂。

行事の軍配は火ノ丸に上がりました。

九月場所を制したのは平幕の鬼丸!

国技館は座布団が飛び交い観客は大興奮です。

火ノ丸相撲第250番 / 川田 / 集英社

一方、念願の勝利を手にした火ノ丸の所作は、笑うでも泣くでもなく、粛々と、相手への敬意に満ち溢れています。

駿海の言うとおり、これが鬼丸、潮 火ノ丸なのです。

花道を歩く刃皇に群がるマスコミ。

進退について謙虚に答えましたが、一転"やめない"発言で引退を撤回します。

次はどうしてやろうかと、早くも来場所に目を向けているようです。

控室に戻る途中の火ノ丸に抱きつくレイナ。

"おめでとう"と言いながら涙が溢れてきます。

同期も先を越されたと祝意を述べながら「次は負けない」と誓います。

ダチ高の仲間も待っていました。

部長が天を指さす仕草を見て、火ノ丸は雲の上に名を轟かす大横綱になると宣言しました。

天国の母親に国技館の声援が聞こえているかと思う火ノ丸。

先の未来はまだわかりません。

それでも今この瞬間は幸せだと実感します。

同じ未来を見据えるレイナと共に。

火ノ丸相撲 完!

火ノ丸相撲「最終回」の見どころ

火ノ丸相撲第250番 / 川田 / 集英社

潔い最終回

まずは最終回の全体的な構成について。

初の優勝。

刃皇の引退撤回。

レイナとの抱擁。

仲間たちからの祝福。

火ノ丸の母親への感謝。

予定調和で終わった感はありますが、結びの一番から物語のエンドまで一気に畳みかる展開。

今までハンデや苦悩を重ねながら、遂に頂点にたどり着いた火ノ丸を知る読者ほど、あっさりした終わり方に消化不良の感があるかもしれません。

しかし、後腐れなくスパッと終わるやり方は、決して打ち切りという憂き目でなく、作者自身が描き切った潔さの表れではないでしょうか?

例えるならば、火ノ丸の電光石火のような寄り切り。

もっとも、『ジャンププラス』では、後日談である火ノ丸とレイナの結婚式も発表されましたが。

挙式のカオスっぷりなど、興味がある方は一読をオススメします。

鬼丸相撲

最後の大一番。

攻めの型である不知火から怒涛の攻撃を続けた火ノ丸は、最後に刃皇の懐に入りました。

小兵の力士ならではの戦い方。

これを"勝負勘"というのは簡単です。

しかし、火ノ丸がそこに至るまで、一体どれだけの努力があったことでしょう。

そう考えると、体中にある無数の傷跡すら、最終回への伏線だったかと思えてきます。

火ノ丸を象徴するイメージとして浮かぶ鬼の姿は、両手と口に咥えた三本の刀。

四股名のように鬼の形相で相撲を取り続けた火ノ丸でしたが、最後は笑顔で感謝の投げ。

これぞ「鬼丸スタイル」。

今までは業を背負ったような戦い方をしていた火ノ丸が、新たな可能性を提示してくれた気がします。

勝敗が決した後も決して奢らず、偉ぶらず、そして謙虚に。

その所作は未来の横綱を思わせます。

刃皇の進退

火ノ丸と刃皇との勝敗の行方は勿論のことですが、読者には気になることが残っていました。

それは九月場所前に引退を宣言していた刃皇の去就です。

対戦力士と精神世界で相撲へ在り方を問う刃皇裁判をはじめ、独特の世界観を持つ大横綱。

そこに愛はあるのか?と尋ねる様子は某CMのようでした。

千秋楽では、横綱ながら不覚にも1日に2敗するも、その実力は自他共に最強を認めるところ。

結びの一番が終わり、引き上げる刃皇へのインタビュー。

本当に引退かと思いましたが、やはり発言を撤回しました。

「バーカ!」とインタビューアーを煽りまくりです。

この唯我独尊ぶり。

火ノ丸の敗戦で凹むどころか、闘志に火が付いたようです。

やはり、主人公にとって敵というものは、憎らしいほど強い方がキャラとして際立ちますね。

火ノ丸相撲の最終回を読んだ人の声

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火ノ丸相撲の最終回を読んだ感想|まとめ

実は見開きの最終ページ。

『週刊少年ジャンプ』連載時と単行本は異なり、単行本では堀が撮影したであろう写真の枚数が増えていました。

追加されたのは、火ノ丸の優勝を称える柴木山親方や、次の場所にリベンジを誓い引き上げる刃皇などです。

どちらが好きかは個人の判断ですが、共通して堂々と「完」と書かれた清々しさ。

本作は大相撲編に移行して登場人物の年齢が上がりました。

火ノ丸とレイナのラブホ事件や、結婚許可への挨拶など、大人であることを上手く利用したストーリー展開を、真剣勝負の合間に入れてくるメリハリの良さ。

相撲という番付が決まっている世界では、連載を続けても同じ対戦相手との繰り返しにだけに、ここで連載終了の判断は良かったと思われます。

飛び道具もない、女性キャラが多いわけでもない。

それでも二部構成にわたる長期連載が続いたのは、熱いストーリーと愚直なまでに努力を重ねた火ノ丸に惹かれたのも事実。

何よりも、少年誌で数少ない相撲マンガを描き切ったことは、高く評価されるべきでしょう。

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