大人気アニメ「鬼滅の刃」といえば主人公の竈門炭治郎。
その炭治郎を育てた師匠をあなたはご存じでしょうか。
お面を被った謎の老人。そう、炭治郎の「育手」である「鱗滝左近次(うろこだきさこんじ)」です。
今回は鱗滝左近次について徹底解説していきます。
謎に包まれた鱗滝左近次を丸裸にしたのでぜひお楽しみください。
目次
鱗滝左近次(うろこだきさこんじ)とは?
鱗滝左近次とは鬼滅の刃に登場する育手(そだて)です。
※育手とは、鬼殺隊士を育成する役割を担う人物のこと。基本的には柱の中から選出される。
鱗滝左近次は元鬼殺隊のメンバーであり、最高位の「柱(水)」を務めていました。
つまり剣士としての実力は相当なレベルだと言えます。
炭治郎との出会いのきっかけは、水柱「冨岡義勇」の紹介によるもの。
家族が鬼に殺され、妹の禰豆子も鬼になってしまい、絶望の淵に立たされている時に出会いました。
鱗滝左近次の特徴
鱗滝左近次は、天狗のお面に手ぬぐいを巻き、雲柄の羽織りを着て登場します。
その姿はまるで仙人。
かなり怪しい見た目なので、はじめて鱗滝左近次を見る方は「この人本当に味方なの?」と疑ってしまうかもしれません。
しかし、実際のところは厳しい一面もあるが基本的には穏やかなおじいちゃんなんですよね。
炭治郎・禰豆子のことを可愛がり、本当の家族のような存在となっていきます。
鱗滝左近次の正体は育手。
前述したように、鬼滅の刃における鱗滝左近次のポジションは剣士を育てる「育手」です。
愛溢れる育手なので、子供たちからの信頼は非常に厚いです。
たとえば、炭治郎に岩を斬るための稽古を付けてくれた真菰と錆兎。
真菰と錆兎は、最終戦別で手鬼に負け死亡してしまいましたが、その後も鱗滝左近次の元から離れようとはしませんでした。
錆兎と真菰は手鬼に殺されてから、魂だけではありますが、鱗滝左近次が住む狭霧山に帰っています。
最終戦別で手鬼に殺された他の11人の子ども達も同じように狭霧山に帰っているので、非常に信頼が厚いということが良くわかります。
多くの子供たちが鱗滝左近次の元を離れないのは、鱗滝左近次の愛情を一身に浴びた結果でしょう。
最終戦別から帰った炭治郎と、禰豆子を抱きしめながら涙を流すシーンは本当に愛が溢れていました。
鱗滝左近次の過去について
鱗滝左近次の過去に関する描写は詳しく掲載されていません。
ただ、ワンシーンだけだったら鬼滅の刃第1巻に掲載されています。
そのシーンとは、手鬼との対決シーン。
※手鬼とは炭治郎が最終戦別で戦った鬼のこと。
鱗滝左近次は江戸時代に手鬼と戦っていたのです。
鱗滝左近次に捕らえられた手鬼はその後、藤襲山に40年以上隔離されることになります。
手鬼が鱗滝左近次を恨んでいるのはこのためです。
鱗滝左近次は何歳なのか
鱗滝左近次が手鬼を捕らえたのが40年以上前。
このことを踏まえると、鱗滝左近次は60歳以上であることが分かります。(70代の可能性も…。)
冨岡義勇も「老人」と呼んでいるほどなので、とにもかくにも高齢であることは間違いありません。
60歳以上の高齢でありながら、素早く動けるあたりはさすが元柱といったところでしょうか。
鱗滝左近次の強さについて考察
現役だった頃の鱗滝左近次は相当な強さだったのではないかと予測できます。
なぜなら、元水柱だからです。
柱は鬼殺隊の中で最高峰の位。つまり、その時点でもう最強なんですよね。
高齢となっても、足音ひとつ起こさず素早く走れる強靭な体力。
丸腰や素手で訓練に挑む余裕。
もちろん「全集中常駐」も行っているでしょう。
今は年老いてしまったため、昔ほどの強さではないと思いますが、とはいえそれでもまだまだザコの鬼なら瞬殺できるでしょう。
また、鱗滝左近次の強さは、育てた剣士達の実力からも良くわかりますよね。
水柱の冨岡義勇はもとより、柱に肩を並べるほどにまで成長する炭治郎、そして最終戦別で仲間をかばいながら手鬼以外の鬼を倒した錆兎。
全員相当な実力者です。
これはひとえに、鱗滝左近次の強さの裏付けとも言えます。
鱗滝左近次が素顔を見せない理由とは?
伊之助や刀鍛冶の鋼鐵塚さんも同じく素顔を隠していましたが、途中で公開されました。
2人とも、お面からは想像できないような衝撃的な美形男子でしたね。
しかし、鱗滝左近次は最後まで、素顔を見せずに終わってしまったんですよね。
「いつかお面を外すかもしれない」と期待していたので残念です…。
それでは、なぜ鱗滝左近次は素顔を見せないのか。
その理由は、優しい顔をコンプレックスとしていたからです!
鬼にバカにされたことがきっかけでお面を被ることになったそう。
鬼殺隊として鬼狩りをしていたシーンでも、すでにお面をしていました。
この衝撃的な事実は、鬼滅の刃のアニメ「大正コソコソ話」で明かにされています。
※鱗滝さんが素顔を見れない理由は鬼滅の刃漫画では描かれていません。
まあ、鱗滝左近次の性格を考えると、優しい顔に決まってますよね。
相当若いころに言われて傷ついたのでしょう…。
柱ともなれば、一目見ただけで怯えてしまう威厳が大切。
「いかにも強そう」な顔立ちでないとなめられてしまいますからね。
そういった思いから、あえて天狗のお面を選んだのではないでしょうか。
鱗滝左近次のお面について
鱗滝左近次が付けているお面には、素顔を隠す以外にも、お守りとしての役割があります。
鱗滝左近次が子供たちに渡すお面は「厄除の面(やくじょのめん)」と呼ばれるのもの。
「厄除」と付くので、このお面を付けると危険や災難から守られます。
鱗滝左近次は、「どうか大切な子ども達を守ってやってくれ」といった願いを込め、自分が育てた全ての子供たちに厄除の面を渡しています。
なお、鱗滝左近次が作るお面は全て手彫りで作られています。
鱗滝左近次のお面が仇となったのでは?と思うシーンも
藤襲山に潜む手鬼は、鱗滝左近次と対峙したときに「お面の特徴」を記憶していました。
そのため、手鬼は鱗滝左近次のお面を見ると逆上します。
つまり、子供たちは厄除の面を付けていったことで、鱗滝左近次の弟子ということがバレてしまい、手鬼の標的になっているのです。
なので、個人的に厄除の面を付けない方が良かったんじゃない?と思うんですよね(笑)
鱗滝左近次は、自身が生け捕りにした手鬼が、藤襲山に閉じ込められていることを知っていたはず。
「自分が捕まえた鬼を弟子に倒してもらいたい」といった思いがあったのかもしれませんが、結果的には厄除の面が手鬼を逆上させることになり、たくさんの弟子の命が奪われています。
子供たちはお面を付けていかなければ、手鬼の油断をさそい、あっさり倒せていたかもしれません。
そう考えると、鱗滝左近次の厄除の面はあまり効果を果たせなかったのかなと。
しかも、炭治郎に関しては、厄除の面をちゃんと付けていないんですよね。
ずっと頭の上に軽く乗せていました。しかも手鬼の攻撃を喰らった際にあっさり割れちゃってます。
鱗滝左近次は死亡するのか
ネタバレになりますが、鱗滝左近次は死亡しません。
物語の佳境。
鬼殺隊vs鬼舞辻無惨との戦い。
鱗滝左近次はこの戦いに参加しなかったおかげで生き残りました。
元柱とはいえ、高齢なので第一戦からは退く形になりました。
とはいえ、何もしなかったわけではありません。
無惨との戦いがはじまってからは、産屋敷低の護衛に付いています。
お館様(産屋敷輝利哉)の護衛は音柱「宇髄天元」元炎柱「煉獄槇寿郎」に任せ、鱗滝左近次は「禰豆子の護衛・看病」に回っています。
なぜ鱗滝左近次は禰豆子の近くにいたのか。
その理由は、禰豆子が鬼から人間に戻る薬を飲んだからです。
鱗滝左近次は禰豆子のことを熟知しているので、自ら看病を志願したのかもしれませんね。
禰豆子が目が覚めたとき、鱗滝左近次の顔を見れば安心するはずですし。
また、珠世の作った薬が万が一体に異変をもたらした時、急に暴れて人の血肉を食らう可能性もゼロでではありません。
万が一の時は、自分の命をかけることを覚悟していたので、志願して禰豆子の傍にいたのでしょう。
鱗滝左近次の名言
判断が遅い
鱗滝左近次の強さと優しさが現れている名言です。
炭治郎が鬼狩りになる前にはじめて鬼と対峙した時のこと。
鬼にさえ思いやりと同情心を持ってしまう炭治郎への、覚悟を促す言葉です。
「禰豆子が人を食ったとき、妹のことを殺す判断を即座にしなければならない」
このことを身をもって思い知らせたかったのでしょう。
また、鬼のとどめの差し方を教えなかったことにも理由がありそうです。
「陽に当たったら鬼がどうなるか」「禰豆子を陽のもとに連れだしたらどうなるか」
自分の目で見て覚えさせたかったのかもしれません。
人間は皆お前の家族だ
禰豆子が2年間眠り続けたときに、鱗滝左近次が暗示をかけた言葉です。
「人間を守れ。鬼は敵だ。人を傷つける鬼を許すな」
個人的には、この暗示をかけなければ禰豆子は人を喰っていたと思います。
禰豆子は何度も何度もこの言葉を思い出し我慢を繰り返しました。
どんな暗示方法だったのか描写されていないのが残念…。
暗示までかけられるなんてやっぱり仙人なのでしょうか。
鱗滝左近次、冨岡義勇が腹を切ってお詫び致します
炭治郎が鬼の禰豆子を連れていることが問題となり、柱合会議に呼ばれたときの一幕。
鱗滝左近次がお館様に当てた手紙の内容です。
もし万が一、禰豆子が人間を食ったときには炭治郎を含む3人が命をもって償うと。
自分が育てた剣士が迷惑をかけた時、その責任の全てを背負う。
決して簡単にできることではありません。
鱗滝左近次(うろこだきさこんじ)の正体とは?なぜ素顔を見せない?お面を付けている理由|まとめ
この記事では「鱗滝左近次」についてご紹介してきました。
ちなみに余談ですが、鱗滝さんは鬼滅の刃最終回(第205話)にちゃっかり登場します。
最終巻では、現代の様子が描かれているので、つまり鱗滝さんは子孫を残した、あるいは輪廻転生したのだと思われます。
この鱗滝さんそっくりなおじいさんは、元鳴柱である桑島慈悟郎にそっくりな人物と将棋を指しています。
鱗滝さんはこの時も素顔を見せてくれませんね。
最後の最後まで鱗滝さんは素顔を見せてくれませんでした(笑)